- 旅行
- 2020/04/02
搭乗記:アエロフロート・ロシア航空SU260便(A350-900)【モスクワ→東京】
2021年の年末、ロシアから日本に一度帰国しました。
利用したのは約5年ぶりのアエロフロート・ロシア航空のエコノミークラスです。
しかも機体は2020年から導入された最新鋭の機材 「Boeing A350-900」!!
今回は、そんなアエロフロート・ロシア航空エコノミークラスをリポートしていきます。
機内の様子、座席、機内食まで、写真付きで詳しく紹介します。
ぜひ、今後の飛行機を利用するときの参考にしてください!!
- 搭乗日:2021年11月25日
- 便名:アエロフロート・ロシア航空(SU260便)
- 出発地:シェレメーチエヴォ国際空港(SVO)23:05発
- 到着地:東京国際空港(HND)14:20着
アエロフロート・ロシア航空:SU260便の基本情報
今回、利用したSU260便の基本情報をまとめました。
フライト情報
- 搭乗日:2021年11月25日
- 航空会社:アエロフロート航空
- 便名:SU260
- 出発地:シェレメーチエヴォ国際空港(SVO)
- 出発予定時刻:23:05
- 到着地:東京国際空港(HND)
- 到着予定時刻:14:20
- 所要予定時間:9時間15分
- 機材:Boeing A350-900
- クラス:エコノミークラス
日本航空(JAL)とガルーダ・インドネシア航空の共同運航便となっています。
今回、JAL便としてJALのサイトから予約をしました!
料金は、片道約5万円なっています。
シェレメーチエヴォ国際空港(SVO)Cターミナルでチェックイン
今回のフライトは夜中の23:05発の便でしたが、空港でPCR検査をする必要があったので出発6時間前の午後5時ごろに空港に行きました。
空港内のPCR検査センターで無事に陰性証明書をゲットし、チェックインカウンターへと向かいました。
シェレメーチエヴォ国際空港は、A〜Fターミナルの全部で6つのターミナルに分かれています。
今回利用するアエロフロート・ロシア航空の国際線は、Cターミナルでのチェックインとなります。
国際線はC・Dターミナルとなっています!
Cターミナルは国内線のBターミナルと直結していて、飲食店やショップも通常通り営業していました。
ちょうど次の日からフィギアスケートのGPシリーズがソチで開催され、エフゲニア・メドベージェワ選手も同じ日に空港を利用していました。
Cターミナルは「アエロフロート・ロシア航空」と「カタール航空」の2つの航空会社が利用しています。
そのためチェックインカウンターは混雑しておらず、待機列に15分ほど並べばカウンターへ案内されました。
チェックインの際には、パスポートの他に「出国前72時間以内の検査証明書」を一緒に確認されました。
前回、日本航空(JAL)を利用してモスクワから帰国した際は、質問表(QRコード)も一緒に確認されましたが、今回は確認されませんでした。
ちなみに、今回の搭乗前に自分で用意した書類は以下の通りです。
- 出国前72時間以内の検査証明書
- 質問表(QRコード)
- 入国者健康居所確認アプリ「MySOS」
- ワクチン接種証明書の写し
※指定の宿泊施設での隔離を免除するため
これから日本への帰国を予定されている方は、事前に厚生労働省のHPで入国に必要な書類等を確認してください!!
荷物を預けて、無事に搭乗券をGET!!
JAL便として予約していたので、預け入れ手荷物は23kg×2つまで無料でした。
アエロフロート・ロシア航空の「Economy Classic」と同等の扱いです。
機内持ち込み手荷物には、「Approved Cabin Baggage」と書かれたタグが付けられます。
何度か利用しているとこのタグを渡されないときがありますが、基準を満たしていれば問題なく機内に持ち込みが可能です。
機内持ち込み手荷物は10kgの荷物1つまで無料です。
チェックインするのが早すぎたのか、搭乗券には「出発ゲート:未定」と記されていました。
搭乗開始時刻まで時間があったので、保安検査→出国審査の順で制限エリア内に入り、カフェでケーキを食べながら搭乗までの時間をまっていました。
ロシアは出国時、入国の際に渡された入出国カード(IMMIGRATION CARD)が必要になります。なくさないように!!
アエロフロート・ロシア航空:最新機材A350-900に搭乗
チェックイン時には「出発ゲート未定」となっていましたが、今回のゲートは「130番ゲート」でした。
Cターミナルの地上階にあるゲートとなります。
嫌な予感、、、
定刻で機内への搭乗がスタートしました。
乗客が少ないからか、Sky Priority(スカイ・プライオリティ)などの優先搭乗のアナウンスはありませんでした。
子供連れの乗客が先に案内された程度です。
搭乗時も搭乗券とパスポートの確認のみで、QRコードや陰性証明書の確認はありませんでした。
出発ゲートが判明した段階から嫌な予感はしていたのですが、飛行機まではバスでの移動でした。
みんなバスで移動するから優先搭乗もないワケだ!
アエロフロート・ロシア航空:A350-900の機内
今回の機材は、「Boeing A350-900」です。
機内は、白を基調とした明るく開放感がある機内です。
アエロフロート・ロシア航空のイメージカラーである青とオレンジがアクセントとして使われています。
新機材:A350の改善点
- 燃料消費量とCO2排出量の改善
- エンジン音などの機内騒音を低減
- 機内Wi-Fiの設置
- 12インチの個人用タッチ式モニターの導入
2020年2月から導入された機材なだけあり、機内はとても新しく清潔感がしました。
アエロフロートのロゴがキレイ!!!!
機長からのアナウンスは日本語、ロシア語、英語の3ヶ国語でありました。
もちろんロシア人パイロットです。
たどたどしい日本語のアナウンスは可愛らしかったです。
アエロフロート・ロシア航空:エコノミークラスの座席
エロフロート・ロシア航空(A350-900)のエコノミークラスの座席情報を、下記にまとめました。
座席情報(エコノミークラス)
- 座席数:264席(エコノミークラス)
- 座席配置:3-3-3
- シート幅:不明
- 前後間隔:78.3cm
- 個人用モニター:12インチ
座席は、クッション性のある青色の布製となっています。
ヘッドレスト部分は上下に動き、左右が折り曲げられる仕様となっており、自分の好みの高さ・角度に調整ができます。
エコノミークラスの座席配列は「3−3−3」となっています。
よくある座席配列の「2-3-2」と比べると、少し狭く感じますが
足元のスペースはとても広く確保されていて、ある程度は足を伸ばすことができます。
エコノミークラスの乗客は、20〜30名ほどでした。
ガラガラだったので3席すべてを使えました。
横になって休むことができるので、とても快適です。
勝手に「貧乏ビジネスクラス」と読んでいます、、、。
個人用モニター(エンターテイメント)
個人用モニターは、12インチのタッチ式となっています。
言語は、ロシア語、英語、日本語、ドイツ語、中国語、フランス語、イタリア語、韓国語の選択が可能です。
動作はとてもサクサクしていて、イライラする事なく快適でした。
エンターテイメントには、下記のものがありました。
エンターテイメント一覧
- 映画
- テレビ番組
- キッズチャンネル
- ロシア
- スポーツ&自動車
- 音楽&オーディオブック
- eラーニング
- ゲーム
- ライブカメラ
- 3D地図
映画には、「ハリー・ポッターと賢者の石」、「ボス・ベイビー」、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」などの多くの作品がありました。
日本語吹き替えや字幕に対応した作品もあります!!
個人的には「オールド」という映画が気に入りました!!
モニター下部にはUSB-AとUSB-Cの端子、足下にはコンセントがあり、スマホやタブレットなどの充電が可能です。
飛行機が地上にいる間は、充電できませんでした。
個人用モニターの「ライブカメラ」では、外のライブ映像を飛行機の上と下の2ヶ所から見ることができました。
離着陸時や離陸前の地上作業員が働いている様子を見ていました。
機内ではイヤホンが配布されましたが、音質が非常に悪いです。
そのうえ、端子は「φ3.5mmジャック2ピン」のため、手持ちのイヤホンは使えませんでした。
手持ちのイヤホンを使いたい場合には、変換器が必要になるので注意が必要です!!
機内Wi-Fiサービス
アエロフロートの国際線には、有料の「機内Wi-Fiサービス」があります。
料金は、下記の通りです。
機内Wi-Fiサービスの料金
- メッセージ系アプリのみ利用:$4.90
- 50MB/1時間:$8.90
- 120MB/3時間:$16.90
- 200MB/時間無制限:$24.90
利用料金は高めです。
スマホなどのWi-Fi設定画面から「SKYWIFI」を選択してから、案内チラシにあるQRコードをスキャンすると利用ができます。
アメニティ
離陸前には、アエロフロート・ロシア航空が就航している国が描かれたポーチが配られました。
これも青とオレンジ、、、笑
中身は、下記のアメニティが入っていました。
- スリッパ
- アイマスク
- 耳栓
- リップクリーム
その他にもリクエストをすれば、ブランケットがもらえました。
アエロフロート・ロシア航空:エコノミークラスの機内食
飛行機が離陸してから、約一時間後に一回目の食事のサービスが始まりました。
機内食のメニュー
- 鶏肉とお米(もしくは)
ジャガイモと白身魚のトマトソースがけ - オリヴィエ・サラダ
- チーズ
- パン&ライ麦パン+バター
- ナッツケーキ
- 飲み物
メインは、肉か魚を選べました。
気になる味の方ですが、味はそこまで美味しくはありませんでした、、、。
「The・海外の航空会社の機内食」といった感じで、モスクワ発の機内食はあまり期待しないことをオススメします。
日本発のアエロフロートの機内食は美味しかったです。
食後には、コーヒーと紅茶のサービスがありました。
フォークやスプーン、ナイフなどは使い捨てのプラスチック製です。
よく利用している日本航空(JAL)などは、金属製のフォークやナイフなので少し残念でした。
二回目の食事のサービスは、着陸の約一時間半前でした。
軽食のメニュー
- マカロニのチーズかけ
- チーズとハムのサラダ
- パン+バター
- チョコレート
- 飲み物
備え付けのテーブルは、3パターンを使い分けることができます。
- フルサイズ:食事のトレイがピッタリ入る
- ハーフサイズ:飲み物と小物が置ける
- ドリンクホルダーのみ:紙コップのみを置ける
私は利用しなかったのですが、LCCのような有料制の飲み物やスナック菓子などの販売がありました。
無事、日本(羽田空港)に着陸!
定刻より少し早く、東京国際空港(羽田空港)に着陸しました。
着陸前には、日本入国に必要な書類(日本語もしくは英語)が配布されました。
機内で配布された書類
- 税関申告書
- 誓約書
- 検疫に関する質問表
- 入国後の隔離に関する案内書類
降機から入国の流れは、下記の順番で進みました。
降機から入国までの流れ
- 降機
- 入国に必要な書類のチェック
- 過去二週間の滞在履歴の確認
- 隔離時に必要なアプリの設定&使用方法の説明
- 抗原検査
- 入国審査
- 預け入れ手荷物の受け取り
- 税関
降機後は、書類の確認や抗原検査で空港内を長距離を歩くことになります。
そのため、機内に持ち込む手荷物は必要最低限にしておくのがオススメです。
自宅での隔離ということもあり、降機から約一時間半ですべての検査や手続きが終わり、帰途に着きました。
2021年4月に日本に帰国した際は、降機から帰途に着くまで約4時間かかりました。
通路で長時間待たされたりと日本とは思えないオペレーションの悪さだと、とても驚いたことをよく覚えています。
ですが今回は、降機から入国までとてもスムーズでした。
まとめ
今回は、アエロフロート・ロシア航空の最新鋭機:A350-900でのモスクワから日本帰国までをリポートしました。
- アエロフロートの最新精機:A350-900はエンターテイメントが充実
- 座席は「3-3-3」で横幅は狭いが、足元のスペースは広め
- 日本到着後は、空港内を歩くため手荷物少なめがオススメ
- 日本に入国・帰国の前には必要書類を必ず確認!!
アエロフロート・ロシア航空は、羽田発モスクワ着の飛行機を週2便運行しています。
日本からモスクワに渡航するには、候補の一つになると思います。
ぜひ、ロシア渡航の参考にしてください!!